毎日がお遍路

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2004年 東京国際スリーデーマーチ 参加レポート
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■1日目−5月3日(月・祝)

天気予報は「くもりのち雨」
起きたら雨。着るものに迷う。ウォーキング用の雨具は持ってない。
(おへんろ用にポンチョを買うつもりだが、まだ買っていない)
寒そうだったが、歩くと暑くなると思い、薄着にする。
上:コットンのジャンパー
 フレンチスリーブのTシャツ、綿の薄手のYシャツ。
下:綿のカーゴパンツ
傘は持たず、雨が降ったらレインパーカーを着るつもりだった。
(結局着なかった)

三鷹駅に着いたら改札を出たところに行列があって、ギョっとする。
駅のトイレも行列。バス停で行列(10分待ち)。バス満員、乗車10分。
会場の中央公園に着く。広大な公園に、ものすごい人。何千人??

慌しく受付。またトイレで行列。寒いのでトレイが近い。
並ぶのはイヤだが、出発前に入っておかないとと思い。
(でも、本当は出発後も、いくらでもトイレの場所は
あるのだった・・・山奥じゃないからね;)

ステージでは司会者が何か言っていて、準備体操もやっているようなのだが、なにしろ人が多く、ステージは「はるかかなた」という感じ。

スタート時間は9:00で、その時間にはちゃんと間に合って並んでいるのだが、私がスタートゲートをくぐったのはなんと9:50。
10Kmコース、20Kmコース、30Kmコースの人全部が同時スタートなので、大量の人が入退場門を出るのに時間がかかってしまうのだ。スタート時にスタンプを押してもらう。

私の後ろに並んでいた夫婦は、「こんなの待ってられないよ。スタンプなんかいらないよな」と言って、列をでてゲート横から出て行ってしまった。

出発、途中のチェックポイント、ゴールの三箇所でスタンプを押してもらって「完歩」した証明になるのだが、だからといって、それがどうということはないのだ。
ウォーキング協会のパスポートみたいなものがあって、いくつかの大会を完歩して記録をあつめている人もいるが、そうでない人にとっては、スタンプはあまり意味がない。でも、それが意味がない、といってしまっては、そもそも大会に参加すること自体意味がなくなってしまう(笑)

この大会はコースがたくさんある。ハナ・ミズ・キの3ルートのそれぞれに5,10,20,30Kmコースがあり、全部で11コースあるそうだ。

私は「キ」を選んだ。

この時点(スタート前の行列)で、私はもう、人込みと行列にうーんざりして、かなりもう投げやりな気持ちになっていた。なんてったって、混む・待つ・並ぶが大嫌いな私なのだ!『とにかくとっとと終らせて、早くこの人込みから逃れたい』という一心で、あまり「ウォーキングを楽しむ」気持ちになれなかった。

「キ」のコースは確かに木の多いコースで、いかにも武蔵野って感じの、すごく背の高い木のトンネルをくぐりぬけながら歩くのは、なかなか楽しかったけど、デパートや店が建ち並ぶ駅前を通ったり、「井の頭公園」や「深大寺」という観光スポットもあって、ゴールデンウィークなので人がいっぱい。深大寺では、大混雑の参道を通らなければならず、ストレス度120% 信号でしょっちゅうとまらなければならないし。

やっぱ、千倉(フラワーマーチ)は、すごく良かったな〜。
はじめて参加したウォーキング大会がこれ(スリーデーマーチ)じゃなくてよかった、と思った。

10Kmまでは楽勝。
住宅展示場の駐車場で、くつをぬいで一服。カロリーメイトを一袋。

10Kmを過ぎるとちょっとつらくなって、「あと半分もあるのぉ〜?」となってくる。後半は晴れて日が差し、少し暑くなる。

ゴール約3:00
ステージでは、ゲストのチータ(水前寺清子)が歌っていた。
後ろの方から指先ほどのチータの姿を横目で見て、逃げるように会場から退散した。


■2日目−5月4日(火・祝)

実は昨日スタート前の行列にいたときから私はすでに「2日目はもう来ない。参加せずに20Kmを家の近くで歩こう」と思いはじめていた。

人込みが大嫌いな私にはスリーデーマーチはストレスが大きすぎた。
私にとって大会で完歩することが目的ではなく、四国遍路に向けての小手調べとして「20Kmを3日間連続で歩いてみる」ことに意義があるのであり、大会に参加するのは、そうでもしない、と自分の意志でなんでもない日にただ近所を一人で20Kmも歩くなんて、なかなかできないだろうと思ったからだ。

スリーデーマーチで3日間歩くということは、周囲の人に公言してしまっていて、友達からも「がんばって」と言われているし、今更「人が多くていやになったから1日でやめちゃった」なんてことでやめるわけのもいかない。

だから、大会には参加しなくても、どうしても2日目、3日目も20Km歩く!

そして2日目。

起きたら雨。今日も予報では「くもりのち雨」だったのに朝から雨。風も強い。
いちおう早起きしたのに、うだうだしているうちに『ど〜しよ〜かな〜』っと、弱気になってくる。

でも、なんとか気持ちを奮い起こして8:50に家をスタート。
本日の目標は水元公園。我が家からは往復しても10Kmくらいにしかならないので、とりあえず一旦家にもどってきて昼食を食べて、それからまた別の方向へ歩こうということで、八潮方面経由で水元公園へ向かう。

服装
 上:半袖Tシャツ(インナーにシルクキャミソール)・ウインドブレーカー
 下:スウェット・ウィンドブレーカー

9:50。公園の端に到着。緑が濃い。小雨模様で人が少なく、とても気持ちがいい。うわ〜うわ〜!!昨日より100倍いい!!空気も美味い。森林浴効果ばっちりって感じ。やっぱり、こっちに着て大正解だ〜〜。
雨で強風の中、カッパ着て歩いているというのに、うれしくて楽しくて仕方なかった。

公園の端か端まで歩いたら11:00くらいになった。本当はこの辺で公園から出て、家に戻ろうと思っていたのだが、緑の桜並木のジョギングコース(?)を気持ちよくて、調子にのって歩いているうちに、ずっと先の金町方面のほうに出てしまっていた。

一旦少し引き返して休憩したら11:30になったので、これで家に戻っても、再度出かけるのは億劫になってしまうだろうと思って、このまま続けて20Kmになるように歩こうと予定を変更する。

街中を歩くよりは、公園内を歩く方がいいので、公園の池の対岸の「みさと公園」のほうまで行って距離をかせぐことにする。

公園内だと、休みたいときいつでも休めるし、トイレの心配もなくて、安心して快適に歩けていい。

風は強いままだが、雨はやみ、晴れて暑くなってきた。
池の前の大きなベンチで上着を脱いで座って休んでいたら、Tシャツの汗があっというまに乾いてしまった。

ゴールデンウィークだから、もし朝から晴天だったら、この公園も人がもっと多かっただろうけど、朝が雨だったせいか混んでいない。

釣りをする人、シートを広げてお弁当を食べている人、ベンチに寝転んで読書している人、の〜んびりムード。

木々の緑、風、青空、早く流れていく雲・・・

思わずヨガをやってしまった。
自然の中でやるヨガは最高に気持ちいいのだ。

帰り道、「とげぬき地蔵」にも寄る。お地蔵さんの足のところに縄を巻いて、無事お遍路にいけますようにとお参りする。

帰宅3:00。疲労感はなし。足は太ももが痛いだけ。フラワーマーチのときのような、付け根の痛みは今回はない。マメなどもできないし。)


■3日目−5月5日(水・祝)

今日は天気予報、雨。確かに、雨。朝から、雨。

でも、歩くぞ〜!
うだうだしていると、だんだんイヤになってくるので、早めに出発。
8:00

服装
上:長袖Tシャツon半袖Tシャツ、ウィンドブレーカー
下:スウェット、ウィンドブレーカー

雨は結構強い。傘をさしても、足元が濡れる感じ。寒い。
今日は環七をひたすら歩き、荒川土手の「都市農業公園」まで行って折り返してくるコース。
車の多い環七を歩くのはイヤだけれど、裏道を地図を見ながら道を選びながら歩くより、何も考えずひたすら直線コースを歩くほうが(精神的に)楽かなと思った。
裏道は歩道がなくて交通量が多かったりするとかえって怖い。環七なら歩道が広いので安心して歩ける。

出発前にトイレに行ったのだが、寒いので、歩き始めてすぐまた行きたくなってしまう。でも、トイレにいけそうな場所はない。トイレをがまんしながら歩くのはつらい。

9時ごろ、西新井駅でマクドナルドに入る。暖かくて生き返った。
朝食を食べてなかったので朝マックし、トイレにも入る。

あとはまた、ひたすら雨の中、環七ぞいをテクテク歩く。
景色も面白くないし、車はびゅんびゅん通っているし、「苦行」という感じ(笑)

こういう時は自然に歌が出てくる。

「365歩のマーチ」(しあわせは歩いてこないだから歩いて行くんだね)と「水戸黄門のテーマ」(人生楽ありゃ苦もあるさ〜)と、トトロエンディング(歩こう、歩こう、わたしは元気〜)とを、交代交代。「歩く」がテーマの歌はやっぱり歩くリズムにはちょうどいいんだよね。

西新井大師に寄る。ちょうど護摩をたいているところだった。

折り返し目標地点の「都市農業公園」は前から行ってみたかった場所なのだが、行ったことのある人によると「たいしたことないよ」とのことだったが、実際行ってみたら・・・本当に、たいしたことなかった(笑)写真でもっと広大な場所イメージしていたので。

荒川土手も、雨だから誰もいない。子供の日だし、晴れてたら、人がいっぱいいただろう。緑の土手、遠くにビル郡。見渡す限り本当に誰もいなかった。
静かで、不思議な風景だった。

公園には屋根つきの「あずまや」があって、トイレも綺麗で広くて助かった。外は寒くてもウィンドブレーカーを着て歩いていると中は汗びっしょり。止まるととたんに寒くなる。トイレでシャツを着替え、靴下も脱いでベンチに干したりして、なんだかバックパッカー気分。今日は昨日と違って、途中で休めるようなところも全くないし、あったとしても雨だし、だから屋根のある休憩所がすごくありがたかった。ここで10:30.

さあ、あとはひたすら淡々と帰るのみ。
雨はそれほど強くなくなっているが、降ったり止んだり。止んでいる時は、傘を杖がわりに歩く。本番では杖を持って歩くんだよね。

西新井大師のところで「あと1時間くらいで帰る」と家に電話。でも実際にはそこから2時間かかってしまった。見積もりが甘い。疲れてくると、やはりスピードが落ちるのかな。

もっと早く、長く、歩きたい。と、欲がでてきた。

■3日間のまとめ

今回は3日間のうちに、雨(霧雨〜小雨〜中程度の雨)、風(かなり強い)、暑さ、寒さなど、いろいろなシチュエーションを体験することができたのが、とてもいい経験になったと思う。

本番に向けて、どんな準備が必要なのか、だいぶイメージが明確になってきた。

本などで、雨のときはこう、暑いときはこう、などと書いてあって、それに備える工夫や対策などもいろいろ書いてあるので、それを参考にウェアやグッズをそろえようと思っても、やはり実際に自分が体験して身をもって困ったりしないと、ピンとこない部分があったからだ。

20Kmを3日間連続で歩いてみて、体力的には、全く問題なかった。
その後の筋肉痛も、フラワーマーチのときよりずっと楽だった。

大会は、こりたのでもう、参加しないかも(笑)
イベントに頼らなくても、一人でも歩ける、ということがわかったので、あとはいつでも好きなときに一人で「大会」できるもんね。
今度は30Kmとか、5日連続とか、やってみようかな?(笑)

スリーデーマーチの参加者は
なんと「38,000人」だったそうだ (; ̄□ ̄)
ぎょえ〜、である(笑)

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