お遍路って何?


いくつかの聖地を巡ること、これを巡礼と日本では言っている。たとえばイスラム教のメッカ巡礼というように、あらゆる宗教に聖地巡礼というものはあるが、ひとつの大きな聖地ではなく、一定地域のなかにある聖地を、三十三ヶ所とか八十八ヶ所とかいうように、数を限定してまわるというのは日本に特有のものだそうだ。

そして「お遍路」とはそういった巡礼のなかでも特に、四国八十八ヶ所霊場を巡礼すること、あるいはする人のことをさす。四国以外にも西国、坂東などの巡礼コースはあるが、これらを「お遍路」とは言わない。

四国八十八ヶ所霊場は弘法大師空海がひらいたといわれている。簡単に言ってしまえば、四国巡礼は大師を慕い、その足跡をたどり、その徳にあずかろうというものである。遍路の白衣の背や杖や笠などに書かれている「同行二人」とは、「お大師様といつも一緒」という意味である。



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